導入事例制作は、IT専門ライターではなく、コピーライターに依頼すべき理由
- kei-taro
- 2022年11月5日
- 読了時間: 2分
IT系サービスの導入事例を制作する際、
クライアント様のほとんどが
「IT知識が豊富なライターやインタビュアーを用意してくれ」とおっしゃいます。
大切なお客様を訪問して取材をするわけですから
あまりにみ初歩的な質問をされたり、お客様の言っていることが理解できないようでは
お客さまに対して失礼だと考えるわけです。
その点、IT分野の専門ライターなら、お客様の情シス担当者ともすらすらと会話でき、
場も盛り上がり、詳しい内情などまで聞き出せることも多いでしょう
しかし、だからといってアウトプットが素晴らしいかと言うと…
実は、そうでもありません。
なぜなのか?
その理由は、
導入事例は、あくまでも営業用の販促ツールであって
業界専門誌ではないからです。
そして、導入事例の最大の目的は
お客様に、サービスについて関心をもってもらうファーストフックになることです
そもそも、今どきの複雑化し高度化したIT系サービスは
導入事例程度のボリューム感では、そのすべてを説明できません。
さらに、ほとんどの場合、お客さま環境に合わせて
カスタマイズする必要があるため、
取材先のメリットをあまり詳しく紹介しても、
「これはウチとは事情が違うな」と、却って興味を失わせてしまう恐れもあります。
取材した内容から、
○多くのお客様に共通して響くメリットを見つけ出し
○必ずしも必要ではない情報は徹底的に削ぎ落とし
○アピールポイントを簡潔かつ魅力的な文章で紹介する
これが、営業ツールとして使える導入事例になるのか
ただの導入記録になるのか、
アウトプットの質を大きく変える分岐点になります。
もちろん、どんな取材でもそうですが
取材内容(導入サービス)や、取材相手に対する一定程度の知識は必要です
しかし、専門誌のライターができるほどの深い知識は必要ではありません
逆に、深い知識は、業界背景やお客様の状況が見えすぎてしまうので
情報が多くなりすぎ、
訴求すべきポイントをバサッと絞り込むことができなくなり
論文のような長い記事ができあがってしまうのです
お客様が語る導入メリットの上澄みをキレイにすくい取って
多くの人に響く言葉で表現する
この能力がなによりも大切なのです。
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