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文章に悩むときは、書いていることにウソがある。

  • 2014年11月11日
  • 読了時間: 3分



長年、書く仕事をしていますが、

ときどき自分でもビックリするぐらい

書くのに時間がかかってしまう場合があります。

書くべきことは明確になっているのに

(例えば、製品開発ストーリーを800字くらいで簡単に)

情報も取材などでほぼ集まっている

・開発のきっかけ

・当時の市場背景

・技術者のひらめき

・プロトタイプは大失敗

・開発中止の危機

・思わぬ助言と協力

・ついに成功 

これだけネタがあれば、もう書けたも同然! と思っていざ始めると、

全然まとまらない、物語として少しも面白くない、なんかウソくさい・・・

話の筋を変えたり、視点を変えたり、順番を変えてみても、

どうにもうまくまとまらない!?

なんでこんな簡単な文章が書けないんだろう? と焦りながら、

徹夜で文章をいじくりまわしていたこともあります。

しかし、そういう時は、自分の文章力ではなく、たいていネタに問題があります。

そもそも製品開発なんて、試行錯誤の積み重ねですから、

あたかも最初から1本の道がひかれていたようなキレイな物語ではありません。

しかし、後から取材すると、みんなさも、

そんな道筋が最初からあったように熱く語るわけです。

こちらも、すっかり話につられて筆をとるのですが、

文章にすると、たちまち矛盾が露呈してくる。

あれ? おかしいなと思いつつも、なんとか感動のストーリーにしようと

知らずしらずのうちに「ウソ」をつきはじめる。

これが、文章を書けなくしている最大の原因です。

押してもだめなら引いてみる

そんな時に有効な方法は、

思い切ってネタを2~3個削ってしまうことです。

とくに、腰を折っている部分や、

悩んで何度も書き直しているエピソードを消してしまいます。

すると、流れはぐんと良くなり、スラスラと読みやすい文章になるはずです。

しかし、これで満足して提出してしまうと、

クライアントから山ほど加筆赤字をもらうのは必至です。

そこで、一度スッキリさせた文章の中に、先程削った話の中で、

クライアントが一番重要だと考えていそうな話をひとつだけ入れ込みます。

削った分を復活させるのではなく、エッセンスだけ、

あるにはキーワードだけでもなんとかねじ込む。

不思議なもので、つじつまの合わない話も

ひとつだけなら、文章のアクセントとして入れ込めます。

これで、100点原稿のできあがり。

クライアントも

「開発物語の全部は語れていないけど、この部分が入っていれば、まあいいか。

紙面も少なしいしね」

と納得してくれるはずです。

●文章に悩む時は

・書いていることにウソがないか?

・キレイにまとめようとして、知らないうちにウソを書こうとしていないか?

をチェックしてみましょう

どんなウソをつこうとしていたかが分かれば、

ほら、苦悶の出口はもうすぐです。

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